ここ最近、2014年くらいの雑誌を解体することが多かった。
その頃熱心に買っていた雑誌といえば「オリスタ」である。
今はなき雑誌の1つである。
ジャニーズタレントがしょっちゅう表紙を飾っていたし、毎週のイベントレポなどもこれを買っていれば追えていたので、今思えば最高の雑誌の1つだったと思う。
そして、この雑誌は、オリコンが発売していたものであり、巻末には様々なランキングが載っていた。
2012年などのランキングを見ていると、現在に比べアイドルグループもランキングの枚数補正も少ない。まだかろうじて売れていたし、なんなら多少売れてるグループなら週間1位がまだ狙いやすかった時期だったのではないだろうか。
そんなのを見ていると、最近の「数字」にふりまわされていた自分を思い出した。
そもそもわたしは嵐ファンになったのが、ジャニーズファンとしてのスタートだった。
2009年からのファン、つまり苦しい時代を知らない。気がつけばめちゃくちゃ人気だったし、CDやDVD、雑誌まで、なにか出せば絶対売れる時代のファンだった。
そこからNEWSのファンにもなった。NEWSのファンになったら、今度は崖っぷちみたいな状況になっていた。ファンになって早々の2014年はCDがシングルアルバム含め1枚しか出なかった。出すタイミングでなかった、というのはその後知るのだが、ジャニーズのグループでこんなにリリースがないなんて!とびっくりしてしまった。
さらに定期的に何かしらお騒がせしてしまうグループであるので、その度に「グループ無くなるんじゃね?」とか言ってる人もいる。コンサートの動員数やFC会員数の割に、シングルアルバムが売れなくて、ドームコンをやらせたいファンが焦ってたりする。
そんな状況に放り込まれてしまったわたしは簡単にその熱に巻き込まれて、「シングルの枚数めっちゃ買わないとダメかな…」などと思う時期もあった。
実際そうした時もあったけど、うまく気持ちと行動がかみ合わなくて、それっきりしなくなった。
むしろ、「枚数枚数うるせーな、一部がそんなに買い込んでも微々たるものだろ?」と思うこともあった。
そんな中で次にA.B.C-Zのファンにもなった。
A.B.C-ZはNEWSに比べたら更に数が少ない。FC会員数も、コンサートの規模も、売上も。
ジャニーズなのに週間1位が取れない。
そんな感じなので、A.B.C-Zのファンになった最初の頃は「数稼がなきゃ!!!」などと思っていたこともあったが、最近はめっきり思わなくなった。
ちなみにこれはどのグループに対してもそう。
自分でやれる範囲で、楽しい範囲で、ファンとして、やりたいことをやってればいいや。グループの未来、そこまで背負えないな。と思ってきたのがきっかけだと思う。
いくら枚数売れたとしても、露出が増えて人気が出てきたとしても。本人たちの行いでダメになるケースにぶちあたったから。これはジャニーズじゃなくて某女性アイドルグループの話だが…。
さらに、仕事をするようになって、自分の自由時間が減った結果、アイドルのことを考えてる時間が減ったのが一番の理由かもしれない。
「数稼がなきゃ」「宣伝しなきゃ」「どうしたら人気出るのかな」などを考えてるよりも、「楽しいこと」「好きなこと」を考えてる時間の方が、自分にとって時間を有効活用できているように思えた。
そもそも「数稼がなきゃ」と思うことがわたしの中で「つらいこと」に分類されているので、そりゃ、限られた時間の中でやりくりするなら「楽しいこと」に時間を多く割くのが懸命でしょう。
「数」が気になってしょうがない!というのは仕方ない。「数」ほどはっきりわかりやすい指標はない。
でも、枚数積まないのは悪とかそういう話ではない。そもそも善悪などの二元論でケリのつく話ではない。どう思うかはそれぞれである。
周りにシングルを積んでるファンが多かろうと、それはその一部分だけだったりすることもある。世界は広いのである。
結局のところ、自分なりの応援スタンスを貫くのが1番気持ちがいいんではないだろうか。まあ、他人に迷惑をかけない程度で、という前提はあるが。
そしてこういう話をすると「今後の活動のためにも数で勝負するんだよ!」みたいな話も出てくるんだろうが、たしかにまず「数」は大切だが、もう一つ大切なものもある。それは「運」だ。
どんなに売れても時と場合とタイミングというものは大切で、元々売れていたがタイミングがよくてさらに売れたなんてこともこの世にはある。
結局どんなに結果を残してもうまくいかないときはうまくいかないので、そんなにやっきにならなくてもいいんじゃないかなあ。
まあ、そこまで「命かけて応援してるんです!」というのなら止めない。わたしからは「ファン活動頑張ってください!」としか言えません。
そんなに「立派な」ファンではないので。
以上、数字の話でした。