感想記事後半戦です。
前半戦はこちら。
感想記事「中丸銀河チャンネル『ジェシー&髙地優吾×中丸雄一回』その1」 - おやつにハニワは入りますか?season2
中丸銀河チャンネル
動画前編
ジェシー&髙地優吾×中丸雄一【実はシャイボーイ...ジェシー】KAT-TUNとSixTONESの似てるとこ違うとこ - YouTube
動画後編
ジェシー&髙地優吾×中丸雄一【SixTONES結成㊙️話】辞める寸前だった俺たち...。 - YouTube
ジェシーと中丸の出会い
かの有名な(?)エピソード。
当時のジュニアコンサートに司会として中丸さんが出ていた。
その楽屋に「鬼ごっこをしようよ!」と突撃して行ったのがジェシー。
小4からいるので、空白期間とかないの?と中丸さんに聞かれ。
ジェシー「iPhoneを盗んだという噂が……流れまして……」
いきなりのきな臭さと、iPhoneという現代社会感のあべこべ感にちょっと戸惑いつつ。
ファンなら知ってるエピソードかも、と思いつつ、簡単に説明すると。
ジェシーが樹と同じグループだった時に、その噂が流されて、グループを外されてその後ろで踊ることになったという話。
時期までは調べてないっすけど、樹、北斗、ジェシーが思いっきりわたしと同じ年代なんで「2006〜10くらい、『いじめ』ってワードがやたら飛び出てたよな〜」などと思ったり。
ちなみにジェシーの反論の「iPhone4つもあんのに5つ目いらねえ」は普通に笑った。
んなわけあるかい。
端末をかき集めるガジェット系オタクじゃないんだからさ……!!!!!
SixTONESが結成されるまでの話
ドラマ「バカレア高校」出演メンバー、という話がまずは続く。
本人たちに伝えられたのって日生のABC座の時だったんだ。(A.B.C-Zファンやってたのにその辺は結構過去のことだと思い調べていなかった)
それまで全く話したことのなかった髙地・ジェシーだった。
しかし2人の役柄がニコイチだったので、撮影日も休みも同じになる。
そりゃ仲良くもなる。
ここで、ニコイチの役柄をクローズを例に説明しようとする髙地優吾と、例えが全くわからない中丸雄一というシーンがあるので個人的にツボった。
横浜と赤羽の文化の違い?(んなわけ)
さて、本題に戻る。
そのドラマ、バカレア高校。
深夜のわりに視聴率も良く、映画化もして、デビューじゃね?と思ったら。なんと6人が分裂する。2:4に。
ここで分裂するあたりが非常に『ジャニーズ事務所』っぽ〜い、ところなんだけど、本人たちからしたら「ふざけんな?!」と思うわな。
良くも悪くも、あの事務所って「儲けるぞ!!!」感が薄い。
ジェシー「自分がいろんなジュニアと雑誌でピースして笑ってとかやって全然居心地がよくなかった」
「6人でずっと長い時間過ごしてたんで、やっぱこいつらだなって」
運命じゃーーん!!!
ザ・オタクの語彙力しかない。ごめん。
ジュニアのカレンダー撮影時にまた6人が揃って、みんな辞める気だったけど、これが最後のチャンスだと思ってぶつかったら、うまいこと成功した。
髙地優吾さんの「どうにでもなれ精神」のシーンが好きすぎてやたらスクショ撮った。
いい言葉だな……
実はまだデビュー秘話があるけど、まだ取っておきたい、というのが面白かった。
あと10年後って、デビュー15年目じゃん。
うっ、嵐の15年目の告白ドキュメンタリー思い出して頭痛くなってきた!!!!!!!
(大野さんがまだこの仕事辞めたかったという話が出てくる有名なアレ)
次回予告
さて、この3人の撮影は実は目撃情報が出ていて。
ゲーセンにいた、とも耳にはしていて、「何回分動画上がるんだろう?」と思っていたのですが。
3回目があった。
というわけで、来週の2024年3月2日更新分では3人がゲーセンで遊ぶ模様が公開されます。
やったね!!!!!
ジェシーがカメラ回してるのを見て「184センチ目線の世界見れるじゃん」とスクショ撮ったら事故画像が撮れたのはここだけの話。
プリクラ見た瞬間は
誰!?!?!?
となって爆笑。
アレみたら誰でも笑ってしまうやろがい。
さて、以下は一個人の自分語り感想。
感想
「SixTONESって仲良いよね」の『仲良い』の正体
ジェシー「自分がいろんなジュニアと雑誌でピースして笑ってとかやって全然居心地がよくなかった。6人でずっと長い時間過ごしてたんで、やっぱこいつらだなって」
この発言でなんか納得。
関東のグループにあんまりなかった「どっちかというと関西にありそうな距離感(個人の体感)」を持っている気がする。
この経験から来てるんだろうなと。
ちなみに関西ジュニアはAぇで勉強中なので、頓珍漢なことを言っているかもしれません。
が、そこは「関東のオタクから見た関西ジュニアのイメージ」の一つとしてお考えください。
関西ジュニアって、「関東には負けん!」と昔から「独自の身内間」があって。
もちろんそこから引き抜かれて関東行く子もいるんだけど、それでも関西だけの空気ってあるじゃないですか。
それこそ、先日4Kで先行放送されてた「プレミセ!」で、キンプリの永瀬廉となにわ男子の絡み見てて「永瀬廉が生き生きしてるわ〜」と思ったのもあり。
なにわとスノが絡んだ時の向井康二とか、そういうやつ。
それに似たものがSixTONESに存在してる気がして。
それが「メンバー間仲良い」って言われがちなグループの中でも『特殊』なんでは?
嵐は嵐で、あの関係というか距離がぶっ壊れたら終わりという実はめちゃくちゃあぶねーところがあると感じていて。喧嘩したら終わる、というのはそこで。
一方でSixTONESって、「メンバーだから」というよりも、「友達だから」が先行してるっぽくて。
だから喧嘩しても大丈夫な気がする。
そこは、バレーユニか、直談判か、という、グループのでき方の違いもあるけど、ジェシーの発言を聞いて深く納得した。
映像と舞台
この話題については『ジャニーズ事務所』の話に触れざるを得ない。
言い回しがややこしくなるのが嫌なので名詞として名前を普通に出す。
あくまで彼の功績や事務所を称えるというよりかは、「あそこには長らくそういう血=文化がバックボーンとして通っている」という話。
ジャニー喜多川氏のエンタメの根底は、アメリカのブロードウェイだった。
彼の舞台作品にはアメリカの有名ミュージカルやシェイクスピアからの引用やオマージュが含まれている、という話はご存知か?
これを機に少し調べると面白いかもしれないのでどうぞ。ここでは本論から外れるのでしない。
彼もやっぱりあの輝きに惚れたんだろう、と想定する。もちろん、彼の若い頃が第二次世界大戦の戦前戦後にまたがる、という時代性も加味する必要もある。
それでも彼が生涯を通じて舞台作品にクレジットを残し続けたということ、晩年にも舞台へ足を運んでいた姿を目撃されていることは変わらぬ事実。
自身が望んでなければ、クレジットという形でさえ、自身が手をかけた、という『証』を残さないのではないか?
そこから導かれる結論として、『ジャニーズイズム』というのは舞台で最も輝くものだと、わたしは思っている。
それが時代が変わり映像が主戦場になった現代でも同じで。
『生き物』という意味では同じジャンルのコンサートやライブに多くの人々が集まるのはそういうことじゃないか?
だからこそ、『ジャニーズ事務所』の名が公から姿を消しても、そこにいるものが舞台が好きだという発言をしたり、舞台の上に帰ってくると、わたしは喜んでしまうのだ。
それはミュージカル、ストレートプレイ、とどんな種類の舞台でも問わない。
『板の上で表現されるものの中で輝くのが、ジャニーズに生きるもの』なんじゃないか、と改めて考えた。
「選択」と「劇伴」
特に後編。
中丸さんの口から「一つでも違ったら未来が変わってた」「1個なにか違う選択してたらデビューできてない」という発言がある。
SixTONESとしてのスタート地点。
つまりグループ成立を掴むまで。
「大人たちに選ばれたけどバラバラになって自分たちで掛け合って名前を手に入れた」なので、そりゃそうなのだが。
彼らは選択しまくって今がある、という姿が、NEWSの「劇伴」という歌詞に重なりすぎてしまう。
というか、あらゆる人に当てはまる曲なんだけれど、特に同じ事務所所属の人を応援しているファンにはぶっ刺さるだろう。
そもそもその楽曲を出したNEWSは、デビューは華々しかったが、その後はどしゃ降りみたいなもんだ。
漫画の定期連載かのようにメンバーが減ったけど、それでも20年グループは存続している。
そんな20年を迎えた彼らが出したアルバム「NEWS EXPO」に収録されたのが「different lives」と「劇伴」という二曲。
「もし、別の選択をしていたら」というテーマの「different lives」。アルバムリード曲でMVもあり、その中身は「メンバーが別の未来を選択していたら、どんな職業についているか」というもの。
- アルバム発売時の動画
NEWS - “Different Lives” Teaser [from 「NEWS EXPO」 初回盤A収録 特典映像] - YouTube
- コンサート映像
NEWS - Different Lives [from NEWS 20th Anniversary LIVE 2023 NEWS EXPO] - YouTube
そして「劇伴」はアルバムの最後を飾る曲で「あらゆる選択肢があった中で、それを選んで今がある。人生は物語。その主人公に告ぐ応援歌」という楽曲。
コンサートでは、3人が「あらゆる選択肢があった中で、俺たちはNEWSを選んだ」という宣言をするような演出になっている。
全てのグループ、個人に言えることで。
予想通りのことなんて起こらない一度きりの人生で、「今、ここに立っている」ことを選択したんだと、今回の動画で痛いほど感じた。
ファンはよく過去に縋ったりするけど、本人たちからしたら「過去は過去」「今は今」と思ってくれた方がよっぽどいいんだろうなと思った。
だから『今』を逃さないように、まだ見ぬ名シーンを迎えるために。
自分ができるくらい応援の声を上げていければと思った。
そして、それには世の中が、自分の生活がある程度平穏でなければなかったりする。
実際、東日本大震災で被災した頃の記憶は今でも時系列ぐちゃぐちゃに覚えてるし、そんな趣味のことを考えている暇もなかった。
ある程度の余裕がないと、文化は簡単に吹っ飛んでしまう。
それは今回の能登半島地震でも同じで、400年続いた輪島塗が一夜で存続の危機に陥っている。
それだけじゃない。他の文化財も同じだ。
文化財という大きな括りでは「アイドル文化」は「無形文化財」の分類。
あくまで「文化財保護法」の分類に則っていますが。
その文化がこのまま何年、何十年続いたとして。
果たしてそれが未来永劫存在するかという確約は実のところない。
極論を言っていますが、禁止する法ができたら一発。
各地のお祭りや神楽が「無形文化財」に指定されてるけど、現在進行形で担い手や後継問題に悩まされてる。
アイドルも、担い手が居なくなったら終わりです。
さて、担い手が居なくなる理由なんて?と思ったあなた。
簡単に人はいなくなります。
その場所が廃れれば。
震災の後に、原発事故後に十分に人は戻ったか?
そういえば、さっき第二次世界大戦の単語を出したけど……まあ、想像力のある人は気がつくでしょうね。
「人は簡単に死ぬ」ってことですよ。
あと、「簡単に考えも変わる」。
今も全然穏やかではない社会ではあるけど。
今より少しでも平穏になるように。
「選択」し続けていくんですよ。
……って、あの動画からどんな重い感想に着地するんだよ!!!!
とツッコミが矢のように飛んでくるのが予想されるんですけど、サーセン!!
いかんせん星座を描くのが大得意な人間だから!!!許して!!!うわ!!!