猪狩蒼弥さんがファミリークラブwebに上げた熱のこもったSixTONESのVVS感想を読んで、「こりゃ自担も書いたことだし書くっきゃねーな!」と書いたのがこれ。
noteという媒体に合わせて書いたのもあるけど、だいぶ丁寧に、結構削ぎ落として書いてる。
……ところで、コンサート本編の感想って、noteにあげた福岡公演のメモしかないのでは?
おっと気がついてしまった。
ということで、今回は「VVS」に関して三回目になるが、ようやくちゃんとした感想ブログ……を書くつもりである。脱線したらごめん。一部noteと同じ内容があります。
基本的に筆者は、衣装ごとに1ブロックと捉えているので、数曲ずつまとめて書く。
1ブロック目
Overture〜挨拶
多分あの箱に入ってんだな…と思われる箱を押すスタッフを二公演目で目撃して、相変わらずスタッフ動線ばっかり見るタイプ…と自分に自分で突っ込んでいた。
こういうことを常日頃している人間なので先日の髙地優吾休日ゴルフ動画のアフレこーちスタイルがかなりツボである。
大阪初日後に「NEWSのEPCOTIAと同じだよ!」というフォロワーのレポを見て「360度ステージは嫌だ!」とハリポタ組み分け帽子ネタっぽく喚き。
クレーンで出てくるよ!というレポで「クレーンはどのタイプだ!!!」と喚いていた。
360度はドームが変われば体感変わるな〜と思った。
入る場所にもよるけど、福岡は想像以上に最高だった。相対的に東京ドームはカスという評価になった。東京ドームの音響はカス。
今後は全国のドーム制覇したいのでSixTONESくんはちょっとずつドーム増やしてください。ただし西武ドームは例外である。あれはドームではない。
正直360度ステージと、めちゃくちゃ可動域の広いクレーンが出てくると「めっちゃNEWSだ…」なのだが、今回は花道の素材が全部網目のやつ(これはSixTONESANNほくじゅりアフターパーティで名前言ってたけど忘れた)なので、花道下やクレーンの骨組みにもレーザーや照明仕込めるようになっていた。
そのせいで完全に"SixTONES"仕様になっていて、同じ舞台装置でも、素材と使い方でこんなに変わるんだな〜と思った。
しかしSixTONESくんはレーザーバチくそ打たないねえ。一回V6なみにバチくそ打つところやってほしい。しかも緑レーザーね。緑しか認めん。カラフルレーザーだと途端にクラブなんだよ(という筆者はクラブなぞ知らない。蟹とポケモンならわかる。)
Overtureの時点でステージの最上部からも炎が出ていて笑った。あそこ、ちゃんと炎出るようにガスの配線入ってるんだと思うと興奮した。
アルミホイル(勝手に呼んでいる)ぶち破って出てくるのは冷静になったら面白いんだが、実際「アンセム」と特効のおかげで、終始「WOW!」となっているので気にならなかった。
相葉ミラーマンみたい。あのアルミホイル。
ここから数曲はずっとWOWやらA〜やら叫んで騒ぎまくって拳振り上げて、思わずペンラで自分を殴りかけ……。
「なんか生きてるな、自分」という昂りに襲われていたので、本人たちをあんまり見てない。
でも京本さんの杖を最初見た時に「光ってるぅ!?」と大笑いした。面白くて。福岡から光るようになったけど、そういうメンテナンスしてきたのが細かくて愛せる。
特にこのブロックの衣装のバラバラ差がすごい。ローブがいれば王道アイドルの赤チェックがいる。それが京本・髙地の二人という年長組なのがさらに面白い。年齢が下にくだるほどスポーティさや、いかつさが増していくのである。
三回中二回が似たような席だったので記憶も似てくるが、アンセムでいうと京本ジェシーの間あたりだったのでなんかめっちゃ目の前がカオスだった。バケモンみたいな喉を使いこなす大男とローブ着て杖ぶん回してる男。
2ブロック目
繋ぎBGM、絶対これなんかの曲のアレンジなんだけどなんだっけめっちゃ聞いたことある……
からの「I 've been looking for ya,」で、
わ、和田ー!!!
という、なんのこっちゃ謎感想。
ええ、あれは2023年の8月のこと。
わっしょいCampでの「Hysteria」選抜でのこと。
何度聞いても「え、京本さんじゃないですよね。」というほどそっくりな和田くんの歌声が響くパートがありまして、以下略。
あれ以来Hysteriaイコール和田みたいな感じになってたけど本家はこっちだった。
まあ、福岡Hysteriaは京本ジェシーの絡みが想像の遥か上空を天元突破していたので「俺は……何を見せられている……?」となっていた。SixTONESくんって、そういうことするんだ?パフォーマンスとはいえ、そういうことするんだ?背景に薔薇がチラチラしてるよう〜。エーン。
ちなみにソファをハードルのように飛び越える髙地優吾さんもこのブロックに出てくる。
誰もなにも言わないからあれ俺にだけ見える幻かと思ったよ。
あまりにも俺が見たい髙地優吾さんだったから……
んで大好きalright〜House of Cards。
正確に音当ててくるこーち!?にまずびっくりした。
花道を移動している間、こーちのケツ、マジちいさい。こーち、まじ華奢。こーちの動き、大好き。を繰り返す。
alrightは曲も振り付けも好きという奇跡が起こっていたのに背中側からしか見られなかったのが本当に面白い。思い出すたびにalrightだけ席運がカスで笑えてくる。
曲変わって、コンテンポラリー系じゃん!!!
うわ!その動き大好きです髙地優吾さん!!!
という感想になる。
ここ2曲双眼鏡でガン見してた。
ユニット、「希望の唄」。
ごちゃごちゃしたステージの上を二人が動くから途中でどっちかを見失うこと多数。
細かく拍を取りすぎて周りから浮いた。というかゴリゴリのロックで表拍だけ裏拍だけ取るなんて勿体無いじゃん?
ピンクと緑って面白い色だよなと思って、テゴシゲの二人も同じ組み合わせになることに気がついて若干自分で傷を抉った。(掛け持ちは忙しい。)
トロッコタイムは記憶がないので割愛。
待ってました
DRAMAのお時間だ
あからさまにエッチな振り付けが苦手なんですが頑張って見ました。
髙地優吾さんのご開帳タイムのために。
途中公演から見せ場でシャツをバーンとするようになったんですが、戦歴は1勝1負1引き分けでした。打率が悪い。円盤に乞うご期待。
DRAMAに限らず、こういうタイプの曲だと100%の確率でジェシーが色気のバケモンになっているんだが、そうなると途端に彼を直視できなくなる自分にバカウケである。自分、ピュアなんで……(?)
DRAMAの見どころ。画面に抜かれただけで歓声が上がるってところも外せない。
こちらを見ただけ、手を振っただけで声が上がるのって国家元首とアイドルくらいだと思っているよ?見てて清々しい気持ちになる。
かーっ!筆者も歓声を浴びたい!!!(無理です。)
福岡は脳汁が溢れていたのが完璧に「ここで抜かれてキャーがくる」タイミングを把握していたので、その時だけ双眼鏡外して他のメンバーの舌出しとか見れてたんですけど、東京ではすっかり忘れてほぼ全部見逃しました。
何故ならずっと髙地優吾さんを防振で追っていたからです。
悔いはない。
そこからのJAPONICA STYLE。
花吹雪が大量で元気が出る。
立ち位置的に一番遠くに行ってしまう髙地優吾さんを双眼鏡でガン見!花吹雪越しの背中、かっこいい!!!!!!けど遠い!!!!!柱邪魔!!!!!
福岡連番したフォロワーも東京の別公演に入っていたので、「ねえ福岡より花吹雪増えてね?」って話が通じて面白かった。このままだと毎公演量が増えて最終的には紅白のサブちゃんみたいになったかもしれない。
残念!全公演終わってしまった。
3ブロック目
call me、アコースティックバージョンめちゃくちゃ良いな!?と言いながら聞いていた。むしろ原曲よりこっちの方が好きだな〜ということに気がつき絶望する。
円盤特典で全曲のライブ音源CD化してつけてくれませんか?レンタル限定とか、配信限定でもいいよ?
日替わりはマスカラとイミレを引き、めちゃくちゃ好きな僕僕を引かないという安定の運でした。イミレをキーボード一本で歌ったのは強かった。
そしてぬるっと「スーパーボーイ」。
東京で気がついたけど、最後画面に映るスーパーボーイくんたちの服の色、白と青なんだよね。スーパーマンが青い服だから青だけなのかと思ってたけど、ちゃんとメンカラになっている……!と感動した。
お待たせ
エレクトロニック
ダンスタイムだ
勝手に命名「エレクトロニックダンスタイム」。太文字になるということは筆者の大好き曲が来るということです!わかりやすいね!
Need you!!!!!!
お前!!お前を待っていた!!!!!!
アルバム収録曲がセトリ落ちするのはよくあることですが、昨年ツアーでそれに該当したのがこの「Need you」。ちなみにアルバム「声」で筆者が一番好きな曲である。
まあ演出プランは初見では「解釈違いだぁ💢w」などと申していましたが許した。
ここは映像映えするブロックなので早くDVDが欲しい。早く出して。
ここも永遠に髙地優吾さんを双眼鏡でガン見。
TOP SECRET〜WHY NOTもよかったねえ。
ここの白黒衣装が本当に大好き。
WHY NOTはカップリングなのでイントロ流れた瞬間びっくりしちゃった。あ、SixTONESさんはちゃんとカップリングも拾ってくれるんですね!?って。ほら、グループによって色々セトリの組み方変わるからさあ。
Blue Daysはロッキングチェアゆらゆらゆーごが存分に楽しめる席で最高でした。それ二回引いただけでもう満足。チケット代返ってきた。
間奏の二人で同じ振り付けなのに全然違って見えるのが本当にユニークで最高の体験だったな……。赤と黄色でオレンジっぽくなるし、照明もオレンジに近いので和やかな光に包まれていた一曲。
4ブロック目。
デコトラ。
Blue Daysでしんみりした気持ちを返して欲しい。
Twitterのレポでデコトラの文字を見て「嘘だろ〜ははは」って思ったけど、まあ確かにあれはデコトラと表現するのが正しい。
ただタイヤの数はそこまで多くなさそうなので中型トラック改造したのかな…と思った。おそらく四人の持ってる免許、現行の一つ前の普通自動車免許だと思うので、準中型までならいけると思ったけど、まさかの準中型5t限定という制限があるらしい。残念。限定解除が必要だそうだ。ちなみに2tトラックは運転できるよ。
まあここからはぶち上げゾーンなので思う存分叫んだし、腕振ったしで記憶がない。
ただ、ベレー帽髙地を確認して「うわっ可愛いッ」って言った記憶がある。全部ダダ漏れ。
慎太郎ときょもの衣装の季節が反対なのも笑った。夏と冬。今は春だぞ。
そして「こっから」までノンストップ、全力疾走で本編をどんどん駆け降りていく。
「こっから」が終わって真ん中のステージで下がっていく姿が綺麗な幕の閉じ方で良かった。
変に挨拶とかしなくていいよ!というタイプなので、こうあっさり終わってくれる方がいいです。切実に。
そしてアンコール。樹がツアーTを着るのに間に合わないループに入り込んでて毎回爆笑。
この辺もトロッコ使ったら花道を移動しまくっているので誰がどこにいるかわからん。というか花道とツアーTの色味が似ててわからん。
来年のツアーTはもっと派手な色にしません???
アンコール後のはけ方も、花道歩いてって扉の向こうに消えるというかっこいいやつ。振り向かないのが痺れる〜!!!惚れる!!!ああいう大人になりたいねぇー!!!!!!(単純)
その他感想
ジェシーくん!!!
君は「SixTONES」のパフォーマンスをやる上で担う役割多くない!?
まずは歌。主旋律はもちろん、曲中にアクセントを残す「Yeah」や「Woo」という掛け声。完全に喉と身体を自由自在に操る術を知っている。CDの音源通り?そんなのつまらないだろう?と言わんばかりのアレンジ!!!君、いくつ武器を持ってんの?同じ「人類」なんだ、よな?
ダンスでは長い手足を使ってダイナミックに。あとは普段のおちゃらけはどこにいった?と思うかのような、妖艶な動きをこれでもかとトッピングしてくる。下半身から指で身体をツー、となぞる動きをした時には「何やってんねん」と思わず突っ込んでしまった。もちろん筆者がそういう露骨な振り付けや動きが苦手というのもあるんだが、まさかそんな直球投げてくるとは思わなんだ!!!
「うわ!やらし!」と思いつつ、多分パフォーマンスとして彼はわざわざやっているのでちゃんと「やらし!」とキャッチャーミットで受け止めてやったわ!!!
そんな彼のパフォーマンスは時々「陰り」や「狂気」といったものの片鱗を感じる時がある。人間誰でも持ってる本能的な暴力性ですかね?
普段は理性でリミッターをかけてるやつ。
隠れた本質を無意識に暴いていきますね、あなた!!!
とんでもねーバケモン!ピエロだ!
彼の本気は板の上じゃないと分かんねえって、罪なやつ!!!!!!と思い知らされた。
京本さん。
とにかく歌が上手い。アレンジ祭りのジェシーとは少し異なり、アレンジはほどほど。もちろん彼も喉からCD音源の人である。すっかりラジオでのカオスっぷりで「京本さんは変」というイメージでいたけれど、あれは彼のほんの一部であった、と自覚させられる。
彼の歌声は清々しくて、どこまでも突き抜けていく。だから、「ここだ!」というところで、彼の声が響くと曲が締まる。
でもトゲトゲしすぎでもなく、鳥のさえずりのように上品に突き抜けた声と歌い方をする。おそらく響かせ方のおかげで上品さが増しているのだと思う。
色んな意味で「ブレない」人だなあと思った。
そして筆者はきょものダンスは刺さらなかった模様。記憶がないのであんま見てないらしい。
樹。
あー、これはメロメロになるのわかるわあ。
挨拶の時にイヤモニ外して満足そうに歓声聞いてる姿、よく分かってんな〜!と思ったし、ファンサしてるの見ててもそう思った。
パフォーマンスではSixTONESをSixTONESたらしめる存在として一番大きいところを占めている、と勝手に思ってるけど、ライブ入って余計実感した。
もちろん、ラップというわかりやすい武器もあるが、彼の声質とダンス・動きが「SixTONESってこんなイメージだよね」というパブリックイメージに当てはまってる。
彼の声質は細く、擦れが強く、とにかく耳に残りやすい。ユニゾンパートでも聞き分けがつきやすい。彼は自分の声質の特徴を理解していて、わざと喉を潰して歌っている。よりダミ声に近くなり、曲によってはノイズのようになりそうだけど、それがいいフックになってる。
ところで……彼は結構適当に踊っている、と思うのだが……よく彼のことを知らない人からしたらその時点で「イメージに合う」と思うのでは?????
実際、東京初日の「House of Cards」で、髙地と樹を見比べていたら、腕を上げる振り付けで高さが全く違くて笑った。
正直SixTONESは誰が一番振付師に忠実に踊っているのかを知らないので、なんとも言えないけど、ここで一つの疑問が浮かんだ。
「田中樹は、本当に適当に踊っているのか、アイドルを演じる上でわざと適当になっているのか」
本人からしたらはた迷惑な質問だが、この2つの違いはとても大きな違いがある。
ジュニアの時の映像では適当だと思うことはあまりなく、彼のアイドル論的にも後者の確率が高いと考えている。
個人的には髙地さんの次に樹が好きなのだが、うっかり彼のそういう思想に触れてしまった気がして。「田中樹って興味深い」というとんでもなく深い落とし穴を踏んでしまったような。
うーん困った困った!!!
ちなみに「ギャルが好き!」って好みを堂々と言ってる姿は結構好きです。潔くて。
慎太郎。
あらかじめ断っておくが慎太郎担ってそんなにいるのかなと思ってた時期がある。でもドラマでぐっと人気出た気がして、ライブ行ったら画面抜かれるだけで歓声がはちゃめちゃに上がってて「やっぱりアイドルだ!!!!!!」と思った。
SixTONESをちゃんと勉強する前から見てたのがDASHなのが良くも悪くも彼のイメージを形作っているなあと自覚。
天真爛漫。そんな言葉が似合う。
広いステージを駆け回り、会場全体にアイドルが魅せるキラキラを届けてくれる。この時代にそれがちゃんとできる存在。すげー。
SixTONESが良くも悪くもアーティストに振り切らないのは、彼の存在が大きい。
特に彼の声質はキャラメルボイスと評されるように甘い。それはとてもアイドルに向いている声質。また、芯があるしっかりした発声。それ故に彼も曲中で主旋律も下支えのパートもどっちもいける。こりゃ強い。
KAT-TUNにもシュガーキャンディーチョコレートボイスの持ち主こと上田竜也さんがいるので、声質については安心して欲しい(何を安心しろと……?)。
あと、彼のダンスは見ていると元気が出る。エネルギッシュ。そして軽い!
何よりも慎太郎を見ていると自然と顔が綻んでしまうんですけど。なんでだろうな。常にマイナスイオンでも出てるのかな???
松村北斗。
なんでフルネームなのかって、「まつむらほくと」という音がスルッと言いやすいからだと思います。でも面倒なので普段は北斗呼びですよ。
本編最終盤の曲で、たまたま北斗側に入っていたのでぼーっと見てたんですけど、そもそものガタイが良いので動きが大きく見える。
それだけで動きは華やかになり、こちらに何かを訴えかけるようなダンスをする。
そのダンスと動きが、とっても加藤シゲアキに似ているとも思ったので、加藤担が松村担になるのも自然の摂理なのかもなあ、と腑に落ちた。
まあ、私は加藤担松村担ルートと大野担髙地担ルートの分岐で後者を選んだので説得力には欠けますが……。
フォーメーションダンスしてる時はあんまり感じないんだけど、分かれて一人だけ踊ってたりすると、独特の雰囲気があるんだよね。「直径1メートルの範囲を自分の空気にしてしまう」というか。どちらかというと「憑依系」の動き方をするタイプ?ダンスでさえも「演じている」ような……。
彼の周りだけ、時の流れが変わるような。空間が切り取られているような。でも、6人がフォーメーションで踊る際にそれは微塵も感じない。点在して踊る曲と、集まって踊る曲で、がらりと変わる。そこが不思議なんだけど、その切り替えが違和感なくできるのがすげ〜と思う。
北斗の声は下に重さがあって響く。「良い声」にも色んな種類があるけど、あの事務所の中では珍しく彼も比較的「良い声」だと思う。あと低い方の響きがうまいので下のパートによくいる。かと思いきやファルセットも綺麗なんだよな。ずるいなあ。
髙地優吾さん。
最初ハマった時は「髙地はパフォーマンスの人じゃないよ」とフォロワーに言われてたので「歴代の担当からまた別路線じゃねーか」と思っていたが、蓋開けたら「いやパフォーマンスちゃんとしてるじゃねえか」だった。
どっちかというと大器晩成型というか、最終兵器型というか。普通、表に出てくるまでに時間がかかればかかるほど焦るはずなんだけど、多分本人はそういう経験ばかりで今更焦ることを辞めたんじゃないかと思うんですよね。じゃなかったらもっと色々言ってそうだし、言ったことが忘れた頃に実現してたりするのがこの事務所なんで。
だから、まあ、他の五人と比べるとわかりやすく目立つものはなかったり、映像媒体での演技仕事がないのでガッと知名度が上がったりということはない。でもスクール革命の力は強いので、あの子ね!で通じる。すごい。
そんな彼のパフォーマンスを見て、「こんなに歌は上手かっただろうか」「こんなにダンスは上手かっただろうか」という感想が真っ先に浮かんだ。
キーも声の安定性も増していた。デビューして4年目を迎え、歌い込みの賜物であるとも思うが、常日頃の積み重ねがようやく花開いた!!!と感動。あと元々の耳の性能とと音を聞き取って出力する脳の性能きちんと備わってた!!と安心した。
彼のすごいところは、ビブラートをつけないところ。曲の表現の一つとしてビブラートはよくあるが、彼はずっと真っ直ぐ素直に歌う。ビブラートも練習すればできるようになるので、多分髙地さんもやればできるようになると思うが、果たしてどうなることやら。京ジェがいるからあえてやらないという選択もありそうだしなあ。今後が楽しみです。
また、SixTONESというグループはダンスを全面に出しているわけではない。揃ってないと言われることもしばしばある。髙地さんはダンスがずば抜けて上手い、というわけでもない。昔は苦手意識が強く、やらなくていいならやりたくない方の人間だ。でも、今回のライブでは、そんな細かいことを吹っ飛ばして、「こんなに流れるように踊れるのか」と驚嘆!
筆者はがむしゃらに力強く踊る人より、軽く飛ぶように流れるようにしなやかに踊る人が好き。それは、初めて好きになったアイドルが大野智だったから、というのが大きい。
体重を感じさせない、手の先まで神経の通った動き。この「神経が身体全体に通じている人を見た」という感覚は、塚ちゃんのダンスを見た時に感じたものと似てて。塚ちゃんのダンスも綺麗なんですよ。
ダンスを見ていてストレスを感じないって案外難しい。
歌もダンスも削ぎ落とされたものを見せてくれるが、飛び道具だらけのSixTONESの中で、それは確かに髙地優吾の強みだな〜!!!
クセ強すぎてもダメな時ありますからね、ええ。
なんて言うんだろう、柄物の服ばっかりのクローゼットの中に、どシンプルなユニクロの服があると逆に目立つ、みたいな……(下手くそな言い換え)
いや〜、パフォーマンスではまらなかったら多分ここまで髙地の沼にどっぷり浸かってないです、はい。恐ろしい奴です。今後も成長し続けていくはずなのでどうなるか楽しみです。
SixTONESって六人とも「アイドル」って職業やってる感じがあって面白いんですよね。「アイドルが天職!!!一生アイドル!!!」って感じが薄くて。なんかこの六人でやってるからアイドルやってるだけで、六人でいられないならアイドル辞めますって普通に言うでしょ?ねえ?
デビューしてそうもいかなくなったことばかりでしょうけど、結成50年かデビュー50年までは欠けることなくいて欲しいと、色んな偉大なる先輩たちを見ながら想像するのでした。
いやあ、ほんと。
アイドル見てると、それはもちろんなんだけど。
我々庶民と立ってるフェーズが違くて。
みんなバケモンだあとなってしまうのである。
もちろんこのバケモンというのは褒め言葉だよ!!!!!!