A.B.C-Zのこと
塚ちゃんがお休みに入った際に、「たぶん4人でコンサートはやらないだろうな」と思っていた。
また、その時が来るまで、5人の姿が見られるまで、いつまでも待ってるよ!と思った。
心と体の問題は、長くなるだろうと思っていたから。
塚ちゃんが戻ってきて、またここからA.B.C-Zの物語が見られると喜んだ。
でも、そんな夢は長く続かなかった。
河合郁人さんのグループからの脱退が発表された。
私は戸塚祥太さんを担当としている。決して彼が抜けるわけではないのに、脱退を聞いてとてもつらくなった。
「私は5人のA.B.C-Zが、好きだったんだ」
いやでも、それを認めざるを得なかった。
5人の最後の場として、ABC座が設けられた。
その感想は別であげている。
きちんと、5人のA.B.C-Zにお別れができた。
一度、グループのオタクとしては距離を置き、戸塚祥太さんのオタク、として応援しようかと考えた。
そして、4人のコンサートが開催された際には一度参加したいと思った。
4人でしか見られない、得られない景色があると、なんとなく感じていたし、それを見てから、さよならを言うのも悪くないと思ったからだった。
これは、2023年の大晦日までのことである。
Sexy Zoneのこと
年が明け、2024年になった。
まだ10日しか経っていないのに社会では多くのことが起こった。
そんな中で、Sexy Zoneの改名の話と、中島健人の脱退が告げられた。
A.B.C-ZとSexy Zoneと立て続けに応援しているグループから脱退が発表された。
どちらも「この人は脱退しないだろう」とうっすら考えていた人だった。
昨年のA.B.C-Zのことがあったせいか、今回のSexy Zoneのことは、悲しみを通り越して驚きしか残らなかった。
と、いうのも、Sexy Zoneというグループに対しての熱量が落ちつつあったことも影響している。
マリウスさんが卒業して、新体制になり、初めてのドームコンサートを開催した2022年。
その2年目、ということで2023年も「Chapter Ⅱ」と名付け、アルバムを発売して、アリーナツアー、ドームコンサートを行った。
実は2023年のドームコンサートには参加しなかった。理由は、東京公演の日程の数日前に掛け持ちで応援しているNEWSのドームコンサートが入ったこと。NEWSはどうしても2日間どちらも入りたかったし、仕事を休むことを考えると、Sexy Zoneは諦めざるを得なかった。
あとは、昨年のドームコンサートと「Chapter Ⅱ」のアリーナ公演を見て、「あと2年くらい寝かせた後にまた見てみたいな」と思ってしまった。
そりゃあ、初めてのドームコンサートだったし、「Chapter Ⅱ」はこれまでのツアーとは違ったアプローチがあったと思っていて。具体的にどう違ったかはわからないのだが、「なんかまだ伸び代がある気がする」というぼんやり感じていた。
それもあって、一度コンサートをパスしたのだった。
2023年10月、私の担当の松島聡さんの初の個展が開催された。
展示作品たちは光と影、表と裏、白と黒、という対比で作られていて、「アイドル松島聡」というパブリックイメージからは感じられない作品たちだった。良い意味で裏切られた。
私はそんな姿と作品たちを見せてくれた松島聡さんがより大好きになった。
コンサートで感じたことと、個展で感じたことをずっと考えていて、明確に私の中でSexy Zoneへの熱量と優先順位が以前よりも下がっていたのは明白だった。
だから、2024年はゆるゆるとファンをしようと、今回こと関係なしに思っていた。
だから、今回の脱退はその後押しに良くも悪くもなってしまった。
「オタク」の看板を下ろす
A.B.C-ZとSexy Zoneのオタクの看板を下ろそうと思う。
俗にいう「担降り」なんだろう。
「担当」していた彼らのことを、それぞれのグループを、決して嫌いになったわけではない。
家族のように応援していたのを、近所の人くらいの距離感で。
少し離れたところからにはなるけれど、見守る感じで応援し続けていたい。
また戻りたいと思ったら帰ってくるかもしれない。
人の気持ちは移り変わるものだと理解しつつ、ここをきっぱり言い切れないのはすっかりしないところもある。
でも、それくらいの余裕を残しておくのも悪くないし、その余裕がいつか私を救うかもしれない。種は蒔いたままにしておく。
これまでたくさんの笑顔をありがとう。
そして、これまでも変わらずに健やかにお過ごしください。
時々その姿を見ているから。
これからの旅路にも幸多からんことを!