“魅せる力”はリアルタイムで変わっていく

はじめに

私は色んなところを掛け持ちで応援しているので、色んなグループの色んな人を見てきた。

大抵の場合、グループが5年か10年か、それくらいの周年を迎えた頃にファンになっている。

ほとんどの場合、そこから見ていても、自担たちの見せるパフォーマンスは良くも悪くも「変わらない」。

変わらない魅力を持ちながら、年齢に応じた技術や魅せ方になっていると思う。

 

人間は年齢を重ねれば自然と衰えていく。

 

だから、常日頃トレーニングしたり、何かしら衰えに対して歯向かう行為をしないと、みるみるうちに弱っていく。

私も20代後半にさしかかり、それをひしひしと感じている。なんでもできた大学生の頃と同じように過ごしているとたちまち身も心もやつれ細っていく。

 

だから自担たちは、ああ見えて見えないところでたゆまぬ努力を続けている。

今回はそんな努力にびっくりした、ということと、人間何歳からでも伸び代は伸ばせるという話をしたい。

 

加藤シゲアキの場合

彼との出会いは10年以上前。

 

嵐、大野担としてこの事務所のアイドルのファンとして目覚めた私が、初めて掛け持ちしたアイドルであり、現役の自担。

 

そんな彼には、まず顔で落ちた。

 

元々NEWSは曲が好きで、でも山下智久が好みではなく、まあ、ファンにはならないよな……という感じだった。

 

加藤シゲアキをちゃんと知ったきっかけは「改名」と「小説家デビュー」。

 

その当時から地頭がかしこい人は好きだった。

いや、顔めっちゃかっこよくない?!なんでこんなに前にいないの?

 

とか言ってたら4人になり。

 

Mステのチャンカパーナで胸元がガバッと開いててびっくりしたり。

 

曲好きだし……と、アルバム「NEWS」フラゲ日に買いに行ったあたりでもう、確実にNEWSのファン、かも?なんて、うっすら思っていた。ちなみに初回盤Bをちゃんと買っていた。

 

パフォーマンスについて

そもそも大野担出のオタクとしては、最低限でも歌とダンスが「そこそこうまい人(私調べ)」じゃないと、興味が出ないというハードルがある。

 

それこそテゴマスは歌が上手いから問題なし。

 

でもNEWSは。ダンスは、普通。

KAT-TUNほど個々人の個性が爆発しているかというとそうでもない。かといって揃える方向にいくのかというわけでもない。

 

だから、好きになった当初のシゲは、歌って踊ることについては、パフォーマンスの技術が好きという観点では好きにならないよな、と思っていた。それは、2016年のツアー、QUARTETTOあたりまで感じていたと思う。

 

QUARTETTO以降

2016年リリースのアルバム「QUARTETTO」。

日本語訳では「四重奏」というタイトルである。

 

その名の通り、アイドルが歌を武器にしていくと表明した作品だった。今じゃ当たり前に高難易度のアイドル曲もぽんぽんリリースされており、アイドルもダンスではなく歌をメインにしているが、当時にしたら画期的であった。

 

正直、コヤシゲの歌唱力に不安があった。

ツアー中も「がんばれ〜」と思いながら見る場面はあった。

 

次の年、「NEVERLAND」というアルバムをリリースし、ツアーを行った。

このアルバムも色んな曲がある。しかも、当時のシゲには難しいのでは?と勝手に思うようなパートも当てがわれていた。

 

実際、当時のツアーでは、全部完璧に音程を当てられていたわけではなかった。

なんせ、ずっと踊って生で歌っているのだ。

 

そう、NEWSはずっと生歌だった。

 

被せが当たり前の嵐を見ていた私は驚いた。もちろんクオリティの問題等々で、生歌か被せかと選択していたのだろうと今では理解できる。

 

それでもNEWSは生歌だった。そこは譲れなかったようだった。いくら音程が外れても、歌うことはやめなかった。歌詞間違えたり、入りを間違えて、「ちょっとごめ〜ん!」ってやり直したまっすーはあった(笑)

 

ダンスも目に見えて変化していった。

加藤シゲアキと出会った時はシャカリキダンスだった。ドタバタしている時もあり、うまいとは言えなかった。でも、いつのまにかしなやかな動きになり、10年前とは全然違うダンスをしている。

 

歌もダンスも、体の使い方を覚えたと思う。

さらに、力の抜き方もわかったのだと思う。

まあ、時々「そこ抜くの!?」と言いたくなる時もあるけど、10年前と比べたら別人のよう。今の方が踊れている、と思う。

 

デビューして10年経ってから、ここまで生まれ変わる担当がいるだろうか?

しかも20代後半からの話だ。

 

実際10年かけてこの目で耳で体感した、加藤シゲアキの変化。

これを見ていると自分もやればできるんじゃないかと、自分の堕落した生活を見つめ直すきっかけになった(しかし、全てやれているわけではない)。

 

もちろん全員が全員できるとは思えない。元々眠っていた能力や、向き不向きはある。

 

ちなみにシゲは「運動神経を神に奪われた男」とテロップが出るほど、運動神経が悪い

 

髙地優吾の場合

私が嵐に夢中になり始めた頃に、ちょっとこの事務所に入った髙地優吾。だからなのか、昔から名前と顔は知っていた。なんならグループできたのも知ってるし、デビューも東京ドームで聞いた。

なのに、2023年、色々あって急に転げ落ち。

担当になった。

 

これまでの担当は、「ダンスがうまい」「歌が上手い」「顔が良い」「地頭がかしこい」という私の好みのどこかに引っかかっていた。

 

でも、髙地優吾のイメージからすると、どれも微妙に引っかからなかったりする。

実際、友人たちには「カインさんが髙地担はありえない」と言われ、「何故松村北斗じゃないのか」とも言われた。

しゃーねーのだ。

好きになったら、理由は二の次である。

 

「ライブ中に抜かれた笑顔に撃ち抜かれた」という理由も相まって、この事務所のアイドルファン15年目にして、初めてアイドルらしい理由で担当ができた。

 

SixTONESは歌を武器にしているグループだ。

メインの二人の歌唱力がとんでもないのは言わずもがな、他のメンバーもちゃんと歌える。

 

ただその中で髙地は、自分でも言っているが「歌に苦手意識がある」。

 

NEWSと同様、生で歌って踊るので、歌番組で披露する時は特に個々人の癖がでる。

歌番組で披露時は、リリース直前のせいで、そこまで歌い込んだり、踊り込んだりできていないせいもある。

 

全員リズム早く取りがちなのは、人間誰しもあることだし、まあ、仕方ない。

北斗はどちらかというとうわずりがちかな、と思う。その中でも慎太郎の安定感はすごいと最近思う。

 

その中では、髙地は震えがわかりやすいというか、音がちょっと外れたりする。

過去の音楽番組を見るとよりわかりやすい。

 

また、彼はダンスにも苦手意識がある。

 

 

特にわかりやすかったのは、2023年リリースの「こっから」。

MV時と、年末の音楽番組の映像を見比べると、動きの軽さがかなり変わっている。

 

サビで足をバタバタとさせる振り付けがある。MV時はドッタンバッタンという足音が聞こえそうなほど激しいのだが、音楽番組の時は鳴りを潜めている。スムーズになっている。

 

驚きはこれで止まらなかった。

2024年のツアー、「VVS」。

福岡公演2日目が終わり、同行の友人と思わず「髙地優吾って、あんなに歌上手くて踊りも上手でしたっけ……?」と話した。

同行者ももちろん髙地担だったので、「ですよね?!」となり、二人で余韻を噛み締めていた。

 

彼の中で何か意識が変わったと直感した。

とある理由で年齢を非公開にしたが、それもあるだろう。

 

あとは、2023年にやった舞台でしごかれたんだろうと思った。この舞台の時にも、「歌上手くなったな」と思ったから。

この辺は感覚の話だから、半分くらいは私の空想に過ぎないが。

 

とにかく、彼も自分の体の使い方が分かったんだと考えている。

個人的に、シゲよりも伸びのスピードが速いのは、運動神経が理由かと思う。

 

というのも、髙地は事務所に入るまでサッカーをやっており、現在も趣味でフットサルをしている。さらに昨年からはゴルフもやっている。バラエティ番組や、SixTONESYouTubeを見ていても、基本的に飲み込みが早いタイプというのがわかる。

最後は元々持っている能力に左右されるのだなあ……と少し切なくなった。

 

おわりに

アイドルの数だけ、踊り歌う魅せる手段は存在する。

人によってはまだまだ未熟なところや、苦手なところもある。

それをみて、こっちが勝手に「こうしたらいいのに」「やめたらいいのに」と言うのは勝手。

でも、「大丈夫!まだ伸び代あるって!」ってのんびり見守るのもありなんじゃない?と思う。

そちらの方がポジティブに考えられるし、できてないということは、自分が一番分かっていると思う。

 

あとは、年齢に関係なく、やればやっただけその努力が返ってくるのだと思った。

それこそ、SUPER EIGHT横山裕のトランペットもギターも、同じだろう。

 

私はそうやって、同じ時間を生きる担当たちの活躍を見ていたいと思った。

 

おまけ

NEWSの新曲でました。

- YouTube

 

SixTONESはアルバムがでるよ。

ニューアルバム『GOLD』2025年1月15日にリリース決定! | SixTONES(ストーンズ) Official web site